観劇、スポーツ観戦の記録

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9/19 WEST SIDE STORY in IHI Stage around Tokyo

9/19、豊洲にあるIHI Stage Around Tokyoに”WEST SIDE STORY”を観に行ってきた。

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はじめに

この舞台は円形のステージを使った新しい試みらしい。

たしかに座席と舞台が円形になっている劇場は私も初めてだ。

座席全体が回転するようになっていて、場面の一部や場面転換の際に回転するようになっているらしい。

チケットは全席15,000円。劇団四季なんかと比べても、最前列のS席よりも高いので、結構な値段と言えるだろう。セットにだいぶお金をかけているようなのでこれくらいの価格にしないと元が取れないのかもしれない。

ちなみにチケットの売れ行きだが、私がチケットを買った時点で直近の公演のチケットがだいぶ余っていて、実際公演に行くと一番後ろのブロックの座席はがらがらだった。

ミュージカルの公演で、これほど席が埋まっていないのは初めて見た。

やはりチケットの値段が強気すぎるのだろうか?

 

席について

私の席は中央のブロック、通路側(下の図の星辺り)。

前の人とステージの中央がちょうど被って見づらかった。

席に傾斜はそれほどなく、よくあるミュージカルシアターの一階席くらいの傾斜だろうか。

身長が低い人は特に席に気をつけた方が良い。

各ブロックの前の席か、サイドのブロックの中央よりの通路側を狙った方が見やすいだろう。

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座席の大まかな図
 

公演について

全体的に言えば満足できる出来だったと思う。少なくとも私は楽しめた。

役者さんの演技はとても良かったし、なにより舞台セットの力の入れようはすごいものがあった。

そのまま映画の撮影に使えそうなニューヨークの街並みが舞台の半円上に並んでいた。それらのセットは私たちを十分舞台に入り込ませてくれたと思う。

 

そして、私が舞台にいくといつも注目しているのが衣装なのだけど、それも文句のつけようがなかったように思う。

程よいレトロ感というか、全体的に淡い色合いで、どこか使用感が感じられてかっちりし過ぎていなかった。

Manboの時の衣装は特に注目してて、去年の夏辺りに海外から日本に来てた時の、シャークスのカラフルなスーツがとても気に入ってて、今回も期待してたのだけど、残念ながら違くて、紫系統の色で統一されていた。

ただ、シャークスとジェッツの衣装のカラーリングがそれぞれ統一されているのも好きなので、これはこれでよかったかなと思う。

 

気になったのは一部過剰な演出があったこと。

マリアとトニーのtonightの時。

2人が乗ってる足場が席の方に向かって突き出してきたり、スクリーンが安っぽいプラネタリウムみたいにキラキラしたりしてた。正直この場面は自分の中でシラけちゃって、あんまりみてられなかった。

個人的な好みもあるのだけれど、ただ盛り上げたいがために過剰に華々しい演出をしてしまうのは、役者の演技や舞台セットの良さを潰してしまっていると感じた。

見せ場のシーンほど、シンプルに勝負した方が素朴な力強さを感じられて良いのでは?

もちろんどの演目の、どの曲かにもよると思うけど、WEST SIDE STORYにおいてはやはりとてもシンプルで王道を行くようなラブソングが持ち味だと思うのでそこを壊さないで欲しかった。

 

まとめ

以上をまとめると、役者の演技や舞台セット、以上をなどミュージカルの基本を支える要素はしっかりしていて、満足できる公演だったと思う。

ただ、チケット15000円の価値があるのかは甚だ疑問。

いくら舞台が回転するとは行っても、半円ほどの部分しか使われないので、中央や一番後ろのブロックは常にあまり見やすくなく、ブロックごとに値段を変えるべきだと思う。

一番前の席でも15000円は高すぎるかな...。

10000円代前半に収めてあればよかったんだけど、おそらく制作費などの関係で無理なのだろう。

やはりミュージカルというのは制作費用がかかりやすくその費用を回収するのは大変なことだろうし、長期的に公演を続けていくなら、よりシンプルに、限られたものを使って表現するか、そうでなければチケットを高値で売らなければならないのか。